山の壽酒造 その2

ラベルも一新、目指すは感性を刺激する酒

福岡県久留米市の山の壽酒造。8代目の片山郁代さんが目指しているのは、「感性を刺激する酒」だ。「酒造りにしてみても、やってみたら何かが見えてきます。その時、伸ばすべきものと伸ばさないものが決まります。今年見えてきたものは来年に生かす。私は60歳まで会社にいるとして、今37歳だから、あと23回造るチャンスがあります。1回1回本気で取り組まないと、『あーいい人生だった』と死ねません」。さて、片山さんがはじめて蔵に入り、蔵人たちとともに醸した新酒を、早速いただいてみた。

山の壽 特別純米酒 山田錦

山田錦使用。アルコール度数16度。

旨口ジューシーな酒。

「山田錦を使ったお酒で、甘み旨みがあります。旨口ジューシーなお酒です」と片山さん。フタを開けた途端、ふわっと華やかでいて、リンゴやナシのようなフルーツ香が広がる。いただいてみると、スッキリとしていて、上品でサラッとしたさりげない甘さで、柔らかくふくらみのある味わい。料理にももちろん合うが、酒の肴はそこそこで、まずはお酒そのものをしっかりと味わいたくなる。

JAPANESE SAKE YAMANOKOTOBUKI 雄町 ver.

雄町使用。アルコール度数16度。

辛口クールな酒。

片山さん曰く「雄町を使ったお酒で、とてもクールな仕上がり。どちらというと辛口で、酸もきっちりあってスパッとしていて飲みやすいタイプ。サッパリと飲みたい方におすすめです」とのこと。香りは、先ほどの山田錦を使った特別純米酒に比べると、甘酸っぱいフルーツの香り。ほどよい酸が全体を引き締め、旨味が口の中に広がる。片山さんのクールという表現に、飲んだ瞬間すぐに納得した。「岡山で作られている雄町米は、一番いい部分の幅が狭いとよく言われます。そこをうまく引き出すのに、とても神経を使います。雄町米は希少なので、3年先まで予約を入れています」。

フルーツリキュール・フルフルシリーズ

片山さんが手掛けたリキュールが「フルフル」シリーズだ。

左から、まるでジュースみたい!フルフル マンゴー。

マンゴー梅酒を初めて飲んだ時、まるでジュースのような美味しさ飲みやすさに衝撃だった。お酒が得意ではない人も、これなら飲めると喜ばれる。疲れている時、ちょっと甘めのお酒で癒されたい時など常備しておくと便利。マンゴーは、インド産のアルフォンソ・マンゴーと、九州産のアップルマンゴー。それに梅の実をブレンドした。スパークリングワインやジンジャーエールと合わせて飲むのもいい。アルコール度数9%。

トロピカルな味わい、フルフル ドラリオン。

九州産のドラゴンフルーツと、トロピカルフルーツ数種類を合わせたリキュール。トロピカルな香りといい味わいといい、フルーツ好きにはたまらない。アルコール度数9%。

スッパさとジューシーさを併せ持つ、クレイジーレモン。

レモン好きには、気になる1本だ。佐賀県産で、香りの柔らかなレモン・マイヤーを使用。これぞレモン!というほどインパクトのあるスッパさとジューシーさを併せ持つ。1本にレモン200個分超のビタミンCを配合。アルコール度数9%。

正直、辛口クールな「JAPANESE SAKE YAMANOKOTOBUKI 雄町 ver.」は、存在感ある酒だった。このサイトに関わりはじめてだんだん自分の好みの酒がわかりつつある。1日の最後を美味しいお酒で締めくくれたら幸せである。

施設名
山の壽酒造
住所
福岡県久留米市北野町乙松1・2合併番地
電話
0942-78-3125
URL
http://yamanokotobuki.com
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