人工知能VS職人魂

 

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Google mapの進化が止まらない。

仕事柄九州各県を飛び回っていると、裏道ルートを知ることがある。その結果、高速を通らない最短ルートであったり、国道と国道をショートカットする道であったり。そういう道を知るにつれ、結構精度の高い移動時間を弾き出している。すべては自身の頭のなかに。暗黙知として集約されている。

時代はDigital。

そんな暗黙知なんて不要だ。ビッグデータから最適化されたロードマップを。全人類の叡智が集約されたGoogleが無料サービスとして提供するアプリ。Google map。これのナビガイドが日に日に進化していっている。特にここ最近。地元住民ですら知らないのではないか?と言うような道を抽出している。そして速い。素晴らしい技術革新だなと。自分が築いた暗黙知を引き出すまでもないのではないか?そう思う。

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すべてが正しいわけではない。

ただ、2017年3月25日時点のGoogle map。欠点がないわけではない。知らない道を通るということで、慎重になる。また道幅狭かったりする道も躊躇なく選ぶので、これは好き嫌いが分かれそうだ。ただ見たこともない道。行ったこともない土地。Googleの開発者からするとそんな背景で出来上がっている地図である。そこでこれだけの道をタイムリーに選定する。おそらくカーナビは淘汰されるのではないだろうか?カーナビもCDチェンジャーもスマホ接続のディスプレイに変わっていくのであろう。

ハイテクな蔵元も。蔵元でもIT化、機械化の波は当然押し寄せている。効率的にできるものであれば、進めればいいし。当事者じゃない我々が、どうのこうの言うところでもない。より美味しい酒造りのために。設備投資できるのであれば、そこは気にせず進めていいだろう。

人の手がふれないシャリ。

飲食店でも同様である。回転寿司屋で自動でシャリを握る機械もある。
小型シャリ玉ロボット+シャリ玉移載装置、小型シャリ玉ロボット+軍艦巻き装置、業務用シャリ玉成形機など、「しゃり」が人の手を介さずに生成される。不思議な文章だ。

誰も真似出来ない手間ひま。だから付加価値になる。そこが価値となる。できないと言われたものをなくしていく。だから価値がある。そこに価値がある。職人の手間が勝つのか?機械の再現性が勝つのか?

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近未来のお話。

この蔵元のこの酒がうまいよね。って言える味を造る。そして守る。そして攻めて、この味の延長線上を造る。そこが杜氏ではなく、人工知能が判断する。そんな日が来るかもしれない。
ここのお寿司がおいしいよね。って言える握りを造る。そして守る。そして攻めて、この味の延長線上を造る。そこが寿司職人ではなく、産業用ロボットが判断する。そんな日が来るかもしれない。
あの人のハードシェイクが、全自動ミキサーで再現される。あの店のステーキが、コンベア式網焼き器で再現される。などなど。機械が人を超えていく。そんな日が、もう来たのかもしれない。

我々は何を選ぶのか?職人気質か?マニュアル化されたマシンか?
そして我々は勝てるのか?我々が手がけるマシンに。

いずれにしてもこれだけ便利なご時世。そんな中こだわりを持って手がける職人がいる、力強く。その手間に、価値を感じて、敬意を払いたい。その手を介して、できあがった握りに生酒に。今宵もその職人に会いに行きたい自分がいる。