博多日本酒吟醸香

一斗二升五合とは?

博多の商売繁盛祈願どころといえば十日恵比須神社。そのくじびきの品として、目の当たりにする熊手やしゃもじ。それらに書かれる縁起物の文字として、「一斗二升五合」がある。ご存知だろうか?

一斗は、五升の倍。つまり「御商売」

二升は、升が二つ。つまり「益々」

五合は、一升の半分で半升。つまり「繁盛」

一斗二升五合=御商売益々繁盛となる。

酒量しては22.5リットルを超える。

酒なのか?米なのか?

米だからしゃもじなのだとか。なんだかんだと云われの話をされるが、そんなことはどうでもいい。とにかくめでたいのである。商売人にとっては非常にありがたい縁起物である。

ちなみに升のサイズを統一させたのは、豊臣秀吉であり、以降の升は京枡と呼ばれる。
升は計量のためのものだが、升酒なる文化もある。升で呑む。ちなみに升は角で飲むのではなく、平らなところかゆっくりすするように飲むそうである。奥深い。ただ昨今は「もっきり酒」が主流か。また日本酒の工程上に一斗瓶がある。きれいな色がついていることが多い。一斗瓶にできたて搾りたての酒が溢れ出る光景。これまためでたいものである。

御商売繁盛を願って、一斗二升五合に思いを寄せて、酒を呑む。

めでたい。