糸島 干し柿

冬の風物詩、そして縁起物の干し柿

11月はじめごろから、直売所に出始める渋柿。12月下旬ともなると、だんだんと姿が見えなくなる。渋柿といったら干し柿だが、万が一、甘柿と間違えて、渋柿をそのまま食べてしまうと、その渋で口がひん曲がりそうになってしまうので要注意。

それにしても、この渋柿を干して、自然の甘さがほどよいデザートに昇華させてしまうなんて、昔の人々の優れた英知はすばらしいとしかいいようがない。

干し柿づくりに、挑戦。これは、簡単なのか手間なのか

干し柿の作り方はというと、まず、皮をむく。

皮をむいたら、紐をつけて、熱湯につける。熱湯消毒することで、カビにくくなるそうだ。

そして、吊るすだけ。

日の光を浴びることで、水分とともに渋味が抜けて甘くなり、3、4週間ほどで完成。「皮をむいて干すだけ、簡単よ」と言われたものの、これは、簡単なのか手間なのか。柿は、もともと栄養価が高く、特にビタミンAとCが豊富だそうだが、干すことで、食物繊維やカロチンが増えるそうだ。

実際に、できたものをいただいてみると、中がジュクジュクでトロトロだ。干し柿独特の食感と甘みで、私は断然ジュクジュク派だが、ジュクジュクが苦手な人は、もう少し干すと、白い粉がふき、程よい固さになる。

柿の木は、昔から長寿の木として重宝され、「福をカキ寄せる」として正月の縁起物としても知られている。

地域によっては、鏡餅に、ミカン、裏白とともに、干し柿を飾るところもあるそうだ。

日本酒のつまみとして、少しだけアレンジしてみた。程よい固さの干し柿を開き、クリームチーズをぬって巻いていく。そこに、この寒さでも生い茂っているミントの葉と生ハムを。手切りなので、生ハムがやや厚め。ミントの主張が一番強いものの、それなりに美味。とはいえ、やっぱり、干し柿はそのままが美味しいかも。