長浜鮮魚市場

美味なる魚を求め、毎月第2土曜日に行われる「長浜鮮魚市場 市民感謝デー」へ。

 季節柄、日本酒を飲む機会に恵まれている。以前は、もっぱらビール、チューハイ、ワインだったのだが、日本酒をよく飲むようになってから、料理にも気合が入るようになった。そして、確実に、他の酒ではなく、この料理には絶対日本酒!というものがある。

糸島市のすぐ隣に暮らすため、車で10分ほどのところに直売所がいくつかあり新鮮な魚が手に入るのだが、いつもとは趣の異なる魚を求め、12月9日の土曜日、福岡市中央区長浜にある「長浜鮮魚市場 市民感謝デー」に、はじめて行ってみた。

昭和30年(1955年)に誕生した長浜鮮魚市場は、博多漁港を擁した全国でも屈指の産地市場で、西日本有数の消費を誇るそうだ。玄界灘、日本海や東シナ海などの豊かな漁場で獲れた新鮮な魚介類が、九州をはじめ、西日本各地から集まり、年間約300種類の豊富な魚種を取り扱う。

通常、長浜鮮魚市場は卸売市場のため、一般の人は購入することができないのだが、毎月第2土曜日に限り、「長浜鮮魚市場 市民感謝デー」として9時から12時まで開放されている。

8時半に到着したのだが、長浜鮮魚市場の専用駐車場待ちの車が多数あった。近くのコインパーキングに車を駐車し、長浜鮮魚市場へ行くと、すでに長い行列が。大きな保冷ボックスや保冷バック持参の人もいる。

9時になり市場がオープンした。中には、約40店舗があるのだが、あっという間に黒山の人だかり。常連さんは、すぐさま物色し、即購入し、次の店へと向かう。

タイやブリなど頭が安い!煮付けや塩焼きにしたいが、一般家庭の台所では調理不可能な大きさのものも多数あった。もちろん、調理しやすい小さなものも。

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冬の味覚である、西のフグ、東のアンコウ。ぶつ切りにして鍋に入れるだけ。

アンコウは、西のフグ、東のアンコウと言われるほど、冬の味覚に欠かせない魚。江戸時代には、五大珍味のひとつとされたそうだ。ちなみに五大珍味とは、ツル、ヒバリ、バン、タイ、アンコウのこと。アンコウは、九州ではあまり馴染みがなく、という私も食べたことがないのだが、東日本では広く食べられ、特に茨城県や福島県の鍋料理として有名だ。体内に水を入れ回転させながら捌く吊るし切りという独特な捌き方をテレビで見たことがある。調理できるかどうか迷っていたところ、「調理は簡単。ぶつ切りにして鍋に入れるだけ。美味しいよ」と店のお兄さんに言われ、購入してみた。

本マグロのテール、目玉など普段見ることのない部位も。

本マグロのテール、目玉など売られていたが、興味あるものの調理ができない。調理がしやすい、冷凍の赤身を購入。こちらは焼いても煮ても解凍して生でもいけるとのこと。「もうひとつ、おまけ」とおまけまでいただいた。生だけではなく、冷凍品や干物や加工品、12月ということで正月用の食材なども豊富であった。

途中、魚の展示コーナーが。9時半からは本マグロの解体ショー、10時からは魚の捌き方実演なども行われていた。

帰り際、日本酒に合うだろうと、生鯨を購入。「ショウガ醤油で食べると美味しいよ」と。

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はじめての長浜鮮魚市場に大興奮で、買い物は30分ほどで終了した。市場会館には、8店舗の飲食店があり、帰りに何か食べようと思っていたのだが、魚を買いすぎてしまったので、そのまま帰宅。

夜は、アンコウ鍋に初挑戦。身はほろりと淡白で、プルプルのひれや皮はコラーゲンが豊富。肝は濃厚で美味。

生クジラは一度冷凍してから、切る。少しシャリシャリ感が残る状態で、ショウガ醤油につけて食べた。

以前取材させていただき、まだカタチになっていない、池亀酒造の純米吟醸「黒兜」と「無濾過・無加水」純米大吟醸を飲みながら。アンコウ鍋と生クジラの刺身に思わず舌鼓。やっぱり、日本酒が合う。これは、日本酒じゃないと。これからも美味しい食と日本酒に出逢いたい。