長崎 うに豆

隈研吾さんが手掛けた長崎県立美術館へ

2020年に行われる東京オリンピック。そのメインスタジアムとなる新国立競技場の設計者として選ばれたのが、日本を代表する建築家である隈研吾さんだ。福岡で、隈研吾さんが手掛けた作品として有名なのが、スターバックスの太宰府天満宮表参道店。一目見て、圧倒される建物だが、コンセプトは「自然素材による伝統と現代の融合」。2000本もの杉の木材を大胆に使用しているそうだ。

前から行きたいと思っていた長崎県美術館も隈研吾さんの作品だ。長崎県の雲仙や波佐見、特に波佐見は毎年のように行くのだが、長崎市内へ行くのは10年ぶりぐらい。早速、長崎県美術館目当てに、長崎へと向かった。

まずは、ちゃんぽんでお腹を満たす。ちゃんぽん発祥と言われる「中華料理 四海楼」へ。

ちゃんぽんと言ったら、福岡市西区福重にある「長崎亭」にはまっていた時期があるのだが、もちろん家でも作る。肌寒い季節、鍋の次ぐらいに登場するのが、野菜をたっぷり入れたちゃんぽんだ。

せっかくなら、ちゃんぽん発祥の店へということで、「中華料理 四海楼」へ。11時10分ぐらいに着いたのだが、すでに10人以上並んでいた。20分になると、長崎港や稲佐山が見渡せる展望レストランに案内された。ちゃんぽんと太麺の皿うどんを注文。

ちゃんぽんと皿うどんは、明治時代、四海楼の初代陳平順氏によって生み出されたそうだ。上にトッピングされた錦糸卵が珍しい。スープは割とあっさりとしていて飲みやすい。これまた、大好きな皿うどんは、期待を裏切らない味。お酢と特製ウスターソースを足して、味の変化を楽しむもいい。

長崎といったら、チョーコー醤油が有名だが、皿うどん用の金蝶ウスターソースなども販売されていた。意外な長崎土産にいいかもしれない。

長崎水辺の森公園と一体となった長崎県美術館。

想像よりも大きく、運河をまたいで両側に2つの建物が建っていた。中に入ると、制服姿の中学生だか高校生が1階の入り口ロビーや階段いっぱいにいて、楽器演奏が行われていた。こんな素敵な美術館で演奏できるなんて貴重な経験である。

じっくりと展示を見終わった後は、運河の上にある建物と建物をつなぐガラス張り部分の空中回廊にあるカフェテラスでケーキとコーヒーでくつろぐ。まだ何かあるのかと美術館内をまわっていると、屋上庭園の文字が。階段で上がってみると、長崎港が一望できた。ここからの眺めは絶景だ。いくつかの彫刻やベンチがあるので、陽だまりの中、ここで一息つくも、おにぎりやお茶持参でランチするもいい。

カフェから見える、運河をはさんだ隣のビル、メットライフ生命ビルの1階に、木の温もりある空間で子どもたちが絵本を読んだりと楽しそうに遊ぶ姿が見えた。気になったので帰りに寄ってみると、そこは、水辺の森の子育てスペース「長崎シビックホール」で、NPOインフィーニティーが運営しているとのこと。場所は、メットライフ生命が提供していて、子どもの面倒を見るのはお年寄りのボランティア。地域の大先輩であるお年寄りが関わることは、子どもにとってもお母さんにとっても子育てをする上で力強いに違いない。それに、お年寄りも元気になるはずだ。

長崎市内に来つつも、大浦天主堂もグラバー園もオランダ坂へも行かなかったのだが、私の中で長崎のイメージが大きく変わった。また、すぐにでも長崎に来たくなった。実際、11月11日(月)から、これまた好きなミロコマチコさんの企画展がはじまるので、早速予定を組んでいる。

うに豆とよりよりをお土産に。新幹線で帰るのなら、うに豆にビールと日本酒で旅路を締めくくる。

長崎に来たとき、ついつい買ってしまうのが、うに豆だ。カリッと揚げた豆に、ウニの衣がまぶされている。しっかりとウニの味が濃いい。かなり固い焼き菓子、よりよりも、ついつい手が伸びてしまう。素朴な味わいだが、この固さと歯ごたえが、なんともいえない。

家に戻った後は、うに豆と日本酒で一杯。器は唐津焼で、隆太窯の中里太亀さん作。隆太窯は、敷地内に小川が流れ、だんだん畑を借景にしたステキな空間。ここもまた行きたくなった。ぐい吞みは、近所のカフェにて。