喜多屋の目指す酒

水曜深夜1時55分放送「花田伸二のヨンキュープラス」に、喜多屋の木下社長が登場

テレビ西日本で、水曜深夜1時55分から「花田伸二のヨンキュープラス」を放映中。4月11日の放送は、前回に引き続き恵比寿酒店からのお届けで、ゲストは喜多屋の木下宏太郎社長。福岡の日本酒について、喜多屋の酒について興味深い話が飛び出したので、ご紹介したい。

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日本酒のピークは、昭和48年。1升瓶換算で9億5千万本。現在は、約2億8千万本。福岡では、特定名称酒(大吟醸、純米吟醸、純米酒など)が伸びている。

日本酒の話をする時に、ピークから消費が落ち続けているということをよくいわれるんですよ。絶対量からいうと、ピークは昭和48年で、1年間に日本人が消費する日本酒の量が1升瓶換算で、9億5千万本。そこから減ってきて、今、1升瓶換算して、2億8千万本ぐらい。年間、一人当たり2.8本ぐらい。なので、消費は落ちてきていて、斜陽のように思われていますが、中身はそうじゃなくて、大吟醸とか純米吟醸など特定名称酒はずっと増えてきている。日本酒酒造組合中央会のデータによると、福岡県では、平成23年ごろから伸びはじめている。吟醸酒、純米吟醸酒は、平成23と平成28を比べると倍近く伸びています。中でも、純米酒が一番多く飲まれているのがわかります。

ワインをよく飲むフランスでも国内の消費は減り続けています。ワイン全体の消費は減っているのですが、AOCは日本でいうと、大吟醸みたいなものなんですが、1960年には全体の10%だったのが、2010年だと52%に伸び、半分以上を占めるようになった。だから、わかりやすい話をすると、酔っ払うために、量をガバガバ飲むんじゃなくて、美味しいものを味わって楽しんで飲むということを日本人もフランス人も傾向としてずっとやってきています。

祖父、父、そして僕らが目指したのは「芳醇爽快」な酒。IWC2013で「チャンピオン・サケ」を受賞した時の審査員長サム・ハロップ氏評した「見事な豊潤さと透明感を秘めた酒」という言葉は、まさに「芳醇爽快」を示していた

喜多屋は、IWC2013サケ部門には、全国から235蔵583銘柄の日本酒が出品され、「大吟醸 極醸 喜多屋」が日本酒部門の最優秀賞「チャンピオン・サケ」を受賞しました。審査員長のサム・ハロップ氏は、「カシスの芽、パッションフルーツ、熟れたグレープフルーツなどの香りが印象的。 口に入れると 始めは甘みを、後からものすごく柔らかく優しい酸味が加わり、最後に仄かなオレンジやレモンの皮の 苦みが締めくくる。エキゾチックでモダン、それでいて見事な芳醇さと透明感を秘めた酒」と評しました。

サム・ハロップ氏が、極醸喜多屋のことを、「エキゾチックでモダン、それでいて見事な豊潤さと透明感を秘めた酒」だと、僕が思っていることを、サム・ハロップ氏が酒を通じてそのまま受け止めてくれました。うちの蔵に50年前に私の祖父が書いた書があります。私の祖父から父に蔵が引き継がれる時に、二人が話し合って書いた言葉が「芳醇爽快」。これ、サム・ハロップ氏が表現したIntensity&Purity、そのままでしょう。Intensityは芳醇、爽快はpurity、透明感。だから、僕はこんな酒がいいと思っていたこと、親父や祖父の思い、それと、審査員のサム・ハロップ氏がいった言葉が一本の線でつながった瞬間でした。

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