ひとりの下宿人

エリッククラプトン,博多,日本酒,献杯,繁桝

もう20年ほど前の話。ひとりの下宿人がいた。

大学時代振り返ると、アルバイトに明け暮れた日々で、大学で何かを学んだといいがたい青春の日々だったのではなかろうか?そんな生活だったんで、キャンパスライフとは縁遠く、大学で友達なんてほとんどいなかった。ただ0ということもなく、大学1年時に付き合いのあった友達が5人くらいいた。卒業してしばらくしても、幾ばくか連絡を取り合っていた気がするが、いつしか連絡を取らなくなっている。なんかあれば集まるんじゃないかなと思いながらも、日頃の忙しさに怠けて、とんとご無沙汰である。

話を戻して、その20年ほど前。仲のいい友達のうちの1人、下宿人であったが、そこに遊びに行って、なぜかそのまま朝まで泊まったときの話。ずーっと何故か、が流れていた。単純にCDプレイヤーがリピート再生だったということが一番の理由であるが、20年経った今なお、その日を思い出す。稀に。

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何かが変わる。何かを変える。変わる未来。

暇な時間を弄ぶ夢見る若者が、ダラダラ日本の未来、当時絶不調だったこの国の経済、憂い、悲しみ、夢が描けない将来に気持ちは萎えながらも、ただ自分はこう生きたい、こういう人生を歩みたい、こんなキャリアパスを。なんていう感じで、有り余る時間を、まだ見ぬ未来予想図を青写真に好き勝手に言い合っていた時間だった気がする。 

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Baby if I could change the world

世界を変えることができたらいいのに。壮大なスケールである。Eric Claptonの声にギターに、具体的な手法、道順なんか分かりもしないのに。大志を抱き、その大きなテーマは朝まで続くのであった。

何かを変えたのか?変わったのは自分なのか?

あれから20年以上経過し、今朝ラジオから聞き覚えのある歌声が。「Change The World」である。あの日雄弁だった若者たちは、今何をしているのだろう。幸せなのだろうか?もはや知る術もない。ただ一つ言えるのは、我が国日本、さらにはこの星地球、そこまで言ったか定かではないが、全宇宙。特段何も変わっていない。これだけは真実である。「Baby if I could change the world」世界を変えることができたらいいのに。ifな話で終わったようだ。

今宵、日本酒を飲む。無論、冷やで。年取ったおじさん連中の今の姿を想像しながら。そして、「変わったな。」と言いたい。またいつか、逢う機会があるのであれば。変えて欲しいな次の世代には。と、無責任に未来を託す話をするのかもしれない。BGMは、この曲で。

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