ふみざけ第23回
「繁桝」の高橋商店へ
こんにちは! 福岡県久留米市出身、お酒好きのフリーアナウンサー、ふみです。
ふみざけの八女散策シリーズ最終回の4回目で、いよいよ来ちゃいました。私が大好きな繁桝(しげます)を造っている高橋商店です。江戸時代から八女の地で、なんと300年にわたってお酒を造り続けている老舗酒蔵です。
対応してくれたのは、工場長の池松勲さん。かつては杜氏(とうじ)として、製造現場を仕切ってきた池松さんは、繁桝のことを知り尽くした男。福岡で「辛口」にこだわった酒造りの現場を、丁寧に案内していただきました。
高橋商店は、日本酒の原料になるお米の精米から、自らの蔵で行っているそうです。
山田錦に、雄町と、酒米にも、いろんな種類があって、味わいも違うそう。米の表面を削れば、削るほど、雑味のない高級なお酒になるそう。知れば、知るほど、日本酒の世界にはまっていきます。
工場に入ると、ちょうど、杜氏さんら蔵人たちが、日本酒の試飲中。山科博昭杜氏に「どうぞ」と勧められて、ラッキー!
並べられたお酒をひとつひとつ味わっていきます。うーん、私はこのお酒が飲みやすくて好みかな。でも、すべて、うまい!
タンクに入っている、絞る前の日本酒も、試飲させていただけるということで、胸が踊ります。
途中、私のお気に入りの物を見つけました! 麹米です。「どうぞ、食べてみてください」と池松さん。やったー!
噛むほどに甘みが口に広がっていきます。麹米は、酒蔵に行く度に、食べさせてもらっているなあ。
タンクに到着しました。中をのぞくと、純白の美しいもろみが、ブクブクと泡立っています。まだ、発酵中。
すくって、飲ませてもらうと、もうほんと感動! ピリピリ微炭酸で、甘くて、私好みの超おいしい日本酒です! 小瓶に詰めて持って帰りたい!
でも、絞る前の日本酒は、すぐに味が変わっていってしまうとか。世界中でただ一箇所、蔵の中でしか味わえない貴重な日本酒であったのです。
いやー、ほんと得したなあ。やっぱ繁桝は、うまいや。酒蔵に行けば、行くほど、日本酒のことが大好きになります。
次は、どこの蔵に行こうかなあ。