八女ぼんぼりまつり

八女の雛祭り「八女ぼんぼりまつり」は、2月10日(日)から3月10日(日)まで

福岡県八女福島の白壁の街並みが、いつもより華やかになる賑やかになる季節が到来する。2月10日(日)から3月10日(日)まで「八女ぼんぼりまつり」が開催され、古い町家のガラス戸越しからは、その家その家の想いが詰まったお雛様の姿を見ることができる。けして煌びやかではないけれど、八女福島の町並み同様に、静かなる美しさというか、わびさびという言葉が似合う、そんな雛祭りだ。昨年平成30年「八女ぼんぼりまつり」の記事はこちら

てくてくと歩いて、歴史ある雛人形とともに街並みを楽しみたいもの。

時々、町家で休憩を。そば季里 史蔵(ふみのくら)で昼限定のきこり膳をいただいた

てくてくと歩いてまわって、小腹がすいたら、町家でランチを。前々から気になっていた「そば季里 史蔵(ふみのくら)」へ入ってみた。昭和初期の町家の中に入ると、ジャズが流れ心地よい空間が。土間に2テーブル、奥に1テーブルと、カウンター席と。店内はそんなに広くはないものの、入った瞬間、当たりな予感がした。

たのんだのは、昼限定の「きこり」膳。冷そば、天ぷら、そばの実ご飯、香物、小鉢、そば粉と豆腐のハンバーグが付いて、980円。ハンバーグはふわっふわっで軽めの食感。季節のお野菜の天ぷらと小鉢がまたいい。肝心のお蕎麦は、福岡県久留米、長崎県諫早、熊本県球磨、八女市星野のそば粉を使った二・八そば。角が立った、そばの味わいがしっかりと感じられる茹で加減。豚骨ラーメンでさえもバリカタが好きなので、この茹で加減はかなりの好み。しっかりと濃い目のそばつゆとワサビをちょこんとつけて、ズルっと音を立てながら一気にすする。この「きこり」膳、ボリュームも値段もかなりいい。近くにあったら、通いたくなる店だ。ちなみに、十割そばもある。

九州最古の茶商、「このみ園」こと「許斐(このみ)本家」にて、八女茶を一服

「そば季里 史蔵(ふみのくら)」のすぐ近くには、八女茶の名づけ親で、九州最古の茶商、「このみ園」こと「許斐(このみ)本家」がある。江戸時代後期、嘉永~安政年間(1848~1860)から昭和6年までに建てられた主屋2棟、離れ座敷1棟、土蔵3棟、製茶作業場1棟の合計7棟の町家からなっている。離れには「予約制喫茶室」があり、玉露、煎茶、抹茶の3種類から1種類が選べ、和菓子とともにいただくことができる。ここは、建物が立派でおもしろく、一見の価値あり。また、八女ならではの昔ながらの製法である「焙炉式焙煎法(ほいろしきばいせん)」の八女茶もある。記事はこちら

角打ちはいかが。八女や筑後地方の地酒を飲み比べ

「そば季里 史蔵(ふみのくら)」から歩いて10分ほどのところにあるのが、恵比寿酒店。八女をはじめ、筑後地方の日本酒が揃い、焼酎などもある。福岡県南部の八女市黒木町にある旧国鉄のトンネルで、5年以上甕貯蔵した極上の麦焼酎「古久(こきゅう)」は、ゑびす酒造、喜多屋、研醸、後藤酒造場、西吉田酒造、光酒造、天盃、杜の蔵と8蔵の個性豊かな「古久」が揃う。

「喜多屋 極醸 大吟醸」「純米酒 比翼鶴 無濾過生原酒」「山の壽 万作」の生酒、入荷中

今年の新酒も出始めている。この時期にしか飲めないのが生酒。搾ったお酒を火入れ(加熱処理)していない、生のままのお酒のこと。生酒、原酒、無濾過の違いはこちら。「喜多屋 極醸 大吟醸」「純米酒 比翼鶴 無濾過生原酒」「山の壽 万作」など。恵比寿酒店では角打ちができるので、全種類ではないのだが、気になる日本酒を飲むことができる。女将から日本酒のうんちくを聞きながら、このあたり一帯の日本酒を飲み比べてみるのもおもしろい。 

雛祭り仕様の手ぬぐいも販売しているので、日本酒を包んでお土産にすると喜ばれるかも。ちなみに紺色の手ぬぐいはゑびす様の大きなお顔が。恵比寿酒店では、「八女ぼんぼんまつり」開催中、箱雛を展示予定だ。

 

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