絶品!プリプリの食感の生キクラゲ
そうそう、食卓にきくらげが出てくることはない。現在、国産きくらげは、市場の1割にも満たない。大半が中国などからの輸入品だ。しかも大半が乾燥なので、生きくらげは滅多にお目にかからないのだが、近所のスーパーで唐津産の生きくらげを目にする機会が増えた。知り合いがきくらげ栽培をはじめ、ありがたいことによくいただく。せっかくなので、ハウスの中をみせていただくと、菌床からきくらげがニョキニョキと育っていた。「シワがなくてキレイな丸い形で、肉厚のきくらげを目指し、まだまだ研究中」とのこと。きくらげといったら、中華料理や長崎ちゃんぽんやら熊本ラーメンしか思い浮かばないのだが、友達に聞くと、食感が好きでわざわざ買って食べるという。
ということで、早速、生きくらげをいただいてみた。
一番おすすめの食べ方は、生きくらげのお刺身。30秒ほど茹でて水で冷やしてお刺身に。わさび醤油でいただく。
これは、絶品である。生きくらげのプリプリとした弾力ある食感は、クセになる。ほんの僅か生きくらげ独特の香りがあるのだが、ワサビ醤油だと全く気にならない。熱燗とともに、酒の肴に間違いなく合う。
そして、生きくらげのしゃぶしゃぶ。鍋や湯豆腐に入れても美味。しゃぶしゃぶは、ポン酢と自家製柚子胡椒を添えていただく。これまた絶品。以前は細く切って食べていたのだが、大きく切ったほうが歯ごたえがいいので、おすすめである。
炒めものやお味噌汁の具として美味だが、パスタにも使える。にんにく醤油とバターに、玉ねぎと生きくらげとツナのパスタ。
きくらげは食べて美味なのだが、実はお通じに相当いい。お通じで困っている方は、ぜひ試してみて欲しい。驚くほどの効果を発揮してくれる。知人は「人生ではじめてこんなにお通じがいい」とのことだ。きくらげは、食物繊維が豊富。なんとゴボウの3倍だという。ビタミンDやミネラルも豊富な健康食材。また、きくらげに含まれるベータグルカゴンという成分は、免疫力を高め、ウィルスやがん細胞から体を守ってくれるという。
酒の肴にも体にも最高のきくらげ。ぜひお試しください。