あらばしり

喜多屋、あらばしりを手に入れた。

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喜多屋のあらばしりを注文したところ(包装紙を指定)、チルド便で発泡スチロールに入った状態で届いた。 

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そもそも、「あらばしり」とはなんであるのか。あらばしりとは、搾りはじめの最初の方に出てくる酒のこと。

いい意味で安定していないため、その分勢いと力強さを持つ。フレッシュ感は言うまでもない。

喜多屋のあらばしりは、「吟のさと」100%使用。50%に磨いた純米大吟醸。

「吟のさと」は、喜多屋のある福岡県筑後地方の気候や土壌に合わせて開発された酒米で、山田錦を親に持つ。喜多屋でも平成18年から自社田で栽培しているそうで、ちょうど稲刈りが終わった時期ではないだろうか。「筑後地方の八女に根付いた吟醸香用の酒米に育ってほしい」という思いから、「吟のさと」と名付けられたそうだ。

「吟のさと」の特徴は、何といっても香り。以前、喜多屋の杜氏である西尾さんが、「吟醸香といったら、通常リンゴやバナナのような香りがするのですが、吟のさとで造るとほんのりとブドウのような香りを感じます」と話していたのが印象的だ。

 これは、糸島の田園風景だが、きっと喜多屋近くもこんな風景が広がっているに違いない。

そして、無濾過生原酒。

通常、日本酒を搾った後、お米のカスの除去、脱色、香味を調整する「濾過(ろか)」という作業を行うのだが、この濾過を行わない酒が「無濾過」。さらに、火入れ(加熱殺菌処理)は通常2回行うのだが、この火入れを行わない酒を「生酒」という。

濾過も火入れも行っていないので、若々しくて、野性味あふれる味と言えるのかもしれない。

いただいてみると、若々しさと力強さがグワッと口の中に広がる。淡麗でやや辛口。

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フタを開けた瞬間、できたての生酒特有のフレッシュな香りがし、口に入れた瞬間、やや辛口で、勢いと力強さを感じた。頭が冴えわたる味わいだ。喜多屋のあらばしりは、期間限定品。

 このあらばしりからもわかるように、これからできる新酒が楽しみだ。いち早く、喜多屋の新酒を飲みたい方は、11月12日(日)、新酒まつりが行われる。純米吟醸、純米酒のしぼりたて生酒が好きなだけ飲めるとあって、できることなら行きたいものだ。私も楽しみにしていたのだが、外せない用事ができ泣く泣く断念。また、次の機会にぜひ行こうと思う。ひとまずは、このあらばしりを、味わい尽くしたい。