池亀酒造 黒兜

酒どころ城島、久留米市三潴町にある池亀酒造

アンコウ鍋と一緒に飲んだ、久留米市三潴町にある池亀酒造のお酒を紹介したい。「酒どころ城島」は、耳にしたことがあると思うのだが、池亀酒造のある三潴町・城島町を中心にする地域一帯を、酒造業界では、城島と呼ぶそうだ。兵庫の灘、京都の伏見、広島の西条と並ぶ、昔から有名な酒どころで、現在、9つの蔵元がある。ちなみに、「第24回 城島酒蔵びらき」は、来年2月17日(土)、18日(日)に開催される。もちろん、私も行くつもりだ。

福岡,日本酒,吟醸香,長浜鮮魚市場,市民感謝デー

池亀酒造の話は後日詳しくするとして、先にアンコウ鍋とともにいただいたお酒の話を。

通常日本酒では使わない、黒麹菌で仕込んだ「純米吟醸 黒兜(くろかぶと)」

通常、白麹と黒麹といったら、焼酎用の麹菌。これらの麹菌で仕込むとワイン並みにすっぱくなってしまうそうだ。しかし、「純米吟醸 黒兜(くろかぶと)」を造るにあたり、池亀酒造が目指したのは、旨い酸味。米の旨味と酸味を調和し、今までの日本酒とは明らかに異なる個性を持った味わい。さらに、ガツンとくるインパクトであった。

吟醸酒が増えるなか、淡麗なものから濃厚、強い個性、飲み応えがある日本酒をと思った時、真っ先に思いついたのが、少し酸味のある伝統製法の生酛・山廃。生酛・山廃もいいのだが、より酸味と複雑な味わいを出したいとたどり着いたのが、黒麹だったそうだ。最もクセのある黒麹菌を使い、酸味を抑える麹づくりを試行錯誤の上完成させ、この「純米吟醸 黒兜(くろかぶと)」ができたのが、2007年のこと。以前から積み重ねてきた麹菌の研究が実を結んだ。イメージしたのは、完熟した果物の味わい。山田錦を100%使用し、50%に磨いた。無ろ過、瓶囲い。日本酒度は-2.0。

口に入れた瞬間、華やかな香りと味わいがした。他の純米大吟醸と飲み比べると、明らかに味の違いがわかる。とはいえ、どちらも当たりであった。「甘いイチゴのような香り、濃厚な旨みとやさしく爽快な酸味は熟したナシかリンゴのような味わい」との説明があったのだが、確かに爽やかな酸とともに、酒が訴えてくる強い主張を感じた。

緑のラベルは、「純米吟醸 黒兜(夢一献)」。こちらは、麹米は山田錦、掛米に夢一献、精米歩合は55%。炭酸割りもおすすめとのことで、1:1で割るとスッキリと飲みやすいとのことだ。次回、試してみたい。