池亀酒造の「純米吟醸 黒兜(くろかぶと)」と一緒に飲み比べたお酒が、「無濾過・無加水 純米大吟醸」
一般的な日本酒は、完成したら火入れを行いいったん貯蔵。貯蔵した酒を濾過(ろか)し、割り水をしたうえで、もう1度火入れをして瓶詰となる。濾過は、雑味の成分や微細な粒子などを取り除くために行うのだが、濾過の方法は、お酒をそのままや、活性炭素を入れて濾過機を通す方法があるそうだ。
池亀酒造の「無濾過・無加水 純米大吟醸」は、濾過も加水も一切していない。いわゆるできたそのままの味わいが強く残るお酒だ。糸島産山田錦を100%使用し、精米歩合は50%。自家製培養酵母を用い、10度以下で40日間長期発酵させたもろみを搾り、そのまま瓶詰めした。「青リンゴのように爽やかで、華やかな吟醸香。ハチミツのようななめらかな甘みと果実を濃縮したようなボリューム感のある旨みが特徴」とのことで。どんな味わいなのか飲まずにいられないと「無濾過・無加水 純米大吟醸」を購入した。
納得である。とにかく女性でも飲みやすくお酒がすすんでしまう。アンコウ鍋とクジラの刺身の美味しさもあって、1本空けてしまった。私好みのお酒であった。
もっと他にも個性豊かな日本酒があるのだが、女性好みの梅酒がいくつかあった
「筑後の酒蔵がつくった こだわり梅酒」に使うのは、「梅栗植えてハワイに行こう!」で知られる大分県大山町産の完熟梅。大山町は、化学肥料を使わず、有機肥料を使った梅の栽培を行う。その完熟させた南高梅を長期貯蔵した米焼酎と大吟醸酒に漬けた。
また、「とろとろの にごり梅酒」は、完熟梅を日本酒にじっくり漬け込み、甘味を抑えた爽やかな酸味と、とろとろの食感が特徴とのこと。食品添加物無添加。
珍しいところで、「振ってぷるぷる ゼリー梅酒」。瓶を振るとゼリーが崩れて、トロトロの梅酒に。振り方によって、ゼリーの大きさ食感が異なるという、私にとってはじめての感覚の梅酒だ。完熟大梅を米焼酎と砂糖で漬け込み、約1年間低温でじっくり熟成。独自の技術でゼリー状にした。
池亀酒造の酒は、直売所「かめのこ」で購入可能だ。
甘酒ソフトクリームもいただいた。ほんのり甘酒風味で美味。
池亀酒造は、お酒の説明がとても丁寧で表現豊か。飲む前からイメージが広がり、どんなお酒が飲むのが楽しみになる。私も、お酒の表現の仕方を見習いたいものだ。