後藤酒造場の蔵開き

後藤酒造場の蔵開きへ

福岡県八女市黒木町にある「後藤酒造場」の創業は、1677年。3代目後藤権兵衛氏が久留米から黒木町に移転したそうだ。代表銘柄「金襴藤娘」は、藤娘の人形の姿が印象的なラベルだ。4月21日から5月6日まで、黒木町で行われる「大藤まつり」開催期間、蔵開きが行われるということで、早速行って来た。「大藤まつり」の詳細はこちら

駐車場に車を置き、「後藤酒造場」に向かって歩いていると、露店がたくさん出ている。八女茶の新茶、椎茸、つくだ煮など、試飲や試食を楽しみながら歩く。それにしても、天気に恵まれ、人が多かった。

歩いて10分ほどで「後藤酒造場」に到着した。

真っ先に試飲へと向かうと、試飲は2種類。「金襴藤娘純米大吟醸原酒」と「金襴藤娘純米黒糖梅酒」。「金襴藤娘純米大吟醸」は、精米歩合45%、アルコール度数16度以上17度未満。日本酒度+1。ふわっと果物のような香りが立ち、しっかりとした味わいを持ちながらもさらりと飲める、洗練された味わいだ。「金襴藤娘純米黒糖梅酒」の原材料は、純米酒、梅、黒砂糖。黒糖ならではの深みやコクがある。贅沢な梅酒だ。

試飲の後は、製造現場へ。

途中、仕込み水をいただいた。後藤酒造場で用いるのは、奥八女の伏流水。地下深くからくみ上げているため、ミネラル分を適度に含んでいるそうだ。スッキリとした飲み口のお水。基本的に、どこの酒蔵に行っても、仕込み水は美味しい。名水どころに銘酒ありというように、美味しい水が酒造りには欠かせないということを実感する。

奥には、タンクが並ぶ。このタンクで約20日から30日間、発酵させる。2500㎏の米から、純米酒だと約5000ℓ、本醸造で6000ℓ、普通酒で6500ℓできるそうだ。

こちらは、焼酎を造る蒸留器。後藤酒造場では、米、麦、芋の焼酎もある。

代表銘柄「金襴藤娘」。にごり酒、本醸造辛口、本醸造原酒、純米酒、大吟醸原酒、純米大吟醸原酒、純米吟醸など種類が豊富だ。店のスタッフの方に「藤娘という名前の由来は、何なのですか?」と聞いたところ、「私が嫁いだ時に『藤の露』から『藤娘』に変わったんですよ。52年前のことです。嫁いだ時、お祝いに『藤娘』のお人形をいただき、それからこの名前になりました」と教えてくださった。名前の由来を聞いた途端に、『藤娘』の酒が愛おしく思えてきたから不思議である。パッケージにもかわいらしい藤娘の人形の姿が描かれている。きっと、お祝いにもらった「藤娘」の人形は、このパッケージのように凛とした美しさを兼ね備えたに違いない。スタイリッシュなラベルが増えつつあるが、このレトロな雰囲気はこれはこれで味わい深い。

こちらは、焼酎「古久(こきゅう)」。30リットルのオリジナル甕で5年以上トンネル貯蔵した40度以上の常圧蒸留の麦焼酎の原酒。「古久」は、福岡県の8蔵(ゑびす酒造、喜多屋、研醸、後藤酒造場、西吉田酒造、光酒造、天盃、杜の蔵)の統一ブランドで中の焼酎は蔵それぞれで異なる。恵比寿酒店では、全種類取り扱っている。長期熟成ならではの深い味わいはため息ものだ。

目と鼻の先にある「黒木の大藤」は、国指定天然記念物。銘柄「黒木大藤」は、藤の木から採取した珍しい酵母と黄麹で造った常圧蒸留の焼酎。米、麦、芋の3種類。アルコール度数は25度。

手の平サイズの小さな樽酒。飾りにもお土産にもいい。

塩麹や酒粕も販売されていた。塩麹は、使い出したら万能調味料になるので、ぜひ試してほしい。

箱入りの純米酒と純米吟醸。味の違いを楽しみたい。

さて、次は、すぐ隣にある旭松酒造の蔵びらきへ。

 

施設名
後藤酒造場
住所
福岡県八女市黒木町黒木26
電話
0943ー42-0011