「私、酒豪です(笑)」
2017ミス日本酒福岡代表
安藤彩綾(あんどう・さあや)さん
私、酒豪なんです(笑)。
福岡生まれ、福岡育ちの私。地元福岡の民謡、黒田節の出だしで「酒は飲め飲め飲むならば」とありますが、本当に日本酒は大好きです。
今はモデルや美姿勢スタイリストの肩書で活動しています。2014年のミス・ユニバース・ジャパン福岡として、日本大会などを通じて得た経験から、若い女性の育成にもかかわっています。どういうことをするのか? ミスを目指す女性の教育のほか、ステージの手配から、お弁当の手配まで、裏方の仕事は何でもやるんですよ。これは、私自身がこれまでの活動で「やってほしかったな」と思うことなんです。
ミス・ユニバース・ジャパン福岡の経験
モデル活動は6歳のころから始めました。小学校の授業参観で、同じ学校に子供が通っていた方からスカウトされたんです。大学進学でいったんモデルから離れたんですけど、縁あって、戻ってきました。ミス・ユニバース・ジャパン代表にはなれなかったんですが、福岡代表としての経験を何らかの形で活かせないかと思いまして。ちょうど、美容関連の学校のイメージモデルを務めていた時のことです。
学校の代表が福島出身の方で、「うちの会社がミス・ユニバース・ジャパンの福島大会(福島代表を選ぶ大会)を主催できないか」と相談を受けまして。人脈もあったので、開催できるようにつなげたんです。そしたら「全部やってほしい」と言われて。結局、ディレクターとして大会すべてにかかわるようになったんです。
「自分はチャレンジしているのか?」
ミスを目指す若い女性たちを裏方で支える仕事。やりがいは感じていたんですけど、彼女たちを見ていて、ふと頭にある思いが浮かんだんです。今の自分の背中は、彼女たちに見せても恥ずかしくないものなのか。果たして、自分自身はチャレンジしているのか。
「ミス日本酒」のことは知っていました。対象は20歳から29歳までの独身女性。私は29歳。今、動かなかったら、後悔する。「ラストチャンス」。そう思って、挑戦を決めました。
自ら動き、日本酒を発信したい
ミス日本酒の活動にも、やりがいを感じます。日本酒を多くの人に飲んでもらうために、自ら足を動かして、たくさんの人たちに働きかけることが必要です。ミス・ユニバースは正直、「その場にいればいい」という受け身の側面が強いです。ミス日本酒は自ら声を出して、自ら動く。そこから、いろんな人たちとの出会いが生まれる。私の性格に合っているなと思ったんです。
福岡には、埋もれた良いものがたくさんある
ミス日本酒の福岡代表でいることで、福岡って面白いなとあらためて実感しています。福岡のいろんなところに出向いて、いろんな方とお話して。素晴らしい文化があちらこちらにあると知りました。酒蔵も、その一つです。おいしいお酒を造っている蔵は、実はたくさんあるんです。でも、発信できずに、せっかくの良いものが埋もれてしまっているのも感じています。
お祭りのように日本酒を楽しみたい
私が、そんな埋もれた素晴らしい文化を発信する架け橋になれたら。私はお祭り好き。お酒も好き。自ら足を動かして、いろんな人たちとかかわって、お酒を飲んで、「ドンチャン、ドンチャン」とお祭りのように楽しみながら、お酒の素晴らしさを知ってもらう。そんなイベンターになりたいと思っています。
お酒のあるところに人の笑顔が集まる
日本酒について、いまだに鮮明な記憶として残っている出来事があります。私は「よさこい」のチームに入っていて、高知のよさこい祭りに出場しました。踊り終わって、クタクタに疲れているのに、みんな笑顔でした。開放感から、みんなでお酒を浴びるように飲んで、みんな笑っている。その時、思ったんです。お酒があるところには人の笑顔が集まるんだな、と。
本当に、素敵な出来事でした。そんな場面に出会えるから、日本酒が大好きなんです。
取材協力:喜多屋