春の味覚・孟宗竹(もうそうちく)が出始めた。掘り立てはとりわけ美味
先日、小郡市の森山酒造の蔵開きに行ったら、近所の農家さんがタケノコを販売していた。タケノコの季節、到来である。今時期のタケノコといったら、孟宗竹だ。日本人にとって、一番馴染みあるタケノコだ。孟宗竹は、もともと中国原産の竹で、仏教と一緒に渡って来たといわれている。
おもな産地は、九州や四国、関東地方。東北などの寒冷地では育ちにくく、収量が少ないそうだ。収穫時期は、4月から5月ごろ。
知り合いの山へ入り、早速タケノコ堀りへ。
奥に進むにつれ、竹が倒れ、荒れている。近隣の山に入る機会が時々あるが、なかなか整備の行き届いた山は少ない。日本の国土の2/3は、森林。山の恵みはありがたいが、山の整備は大きな問題である。
やや大きくなり過ぎたものもあるが、いくつかタケノコを発見した。
まずは、周りをスコップで堀り、ある程度掘ったら、スコップで掘りあげる。
結構な重労働である。本来はもっと小ぶりなものがいいが、大きなものも掘りあげた。帰りに、山の主にお裾分け。周りの皮を剥くと乾いてしまうので、茹でる直前に皮を剥く。
家に戻ったら、すぐに茹でる作業だ。まず、皮を剥く。真っ白な芯が出てくるまで剥く。
固い部分を取り除いて、半分に切る。大きなタケノコは、茹でやすいようにいくつにも切る。
皮を剥いたら、大量のお湯の中に入れて茹でていく。通常、タケノコのアク抜きのために、米ぬかや唐辛子と一緒に茹でるのだが、掘り立て新鮮な時は、米ぬかなしで茹でる。フタをして、茹でること1時間少々で茹であがる。
早速、定番中の定番。タケノコご飯を。タケノコと薄揚げを入れ、ダシ、醤油、日本酒を適量いれ、炊いてく。まさに、春の味わいである。