しめ飾りづくりに挑戦
12月も20日を過ぎ、クリスマス、大掃除、お正月の準備と慌ただしくなりつつある。今日の12月22日は冬至で、1年で昼が一番短い日とされている。クリスマスである25日(月)は、年賀状を元旦に配達してもらうための最終投函日だそうだ。そして、28日(木)は会社の仕事納めになるのだが、一般的にしめ飾りや鏡餅はこの日までに飾る。29日は、9が「二重苦」「苦」に通じて縁起が悪いとされ、31日においては「一夜飾り」といわれ避けられている。飾る場所は、年神様という新年の神様を迎え入れる玄関先や神棚が一般的。飾る期間は、松の内(一般的に1月7日、地域によって多少異なる)まで。
いつもどこかで購入しているしめ飾りだが、手づくりしてみることにした。材料は、稲わら。
知り合いがやっている「手光えこびれっじS・O・I・L」の無農薬のもの。ちなみに、地元の稲わらは、牛の飼料に使われる。1反の稲わらと1トンの牛糞を交換するとのことで、理想的な循環だ。次回は、地元の知り合いに、少しだけ稲わらをわけてもらおうと思う。
まず、はじめに、この稲わらのガサガサした部分を取り除き、中のきれいなシンだけに整える。このお手製の道具に、何度も稲わらをしごくと、まわりのわらが外れていく。この稲わらを整える作業に一番時間を要する。
1本1本きれいに整えていたらキリがないので、ある程度きれいに整ったら、針金で留める。
そして、折れないようにしなやかにするため、金づちでたたく。
これで、前準備は終了だ。これから編んでいく。まず端っこを足で踏み、均等に2つに分ける。
分けたら、それぞれを手前にぐるぐると巻いていく。
巻き終わったら、今度は2本を巻き締めながら1つの束にしていく。
最後に手の平でわらをクルクルクルと巻いていくと、自然と固定される。
そして、余計な稲わらは、はさみで切って整える。
整え終わったら、ぐるりと巻いて、針金で固定。
端の部分をお好みに切りそろえる。
稲わらが手に入れば、これなら毎年つくれそうだ。 各々が持ってきた南天、松ぼっくり付きの松を飾り付けていく。
松ぼっくり付きの松は、存在感がグッと出る。水引もあったのだが、意外に扱いが難しい。何度も試したものの、なかなか決まらない。中途半端なら無いほうがいいので、水引はなし。次につくる時は、水引を攻略したい。水引で、断然華やかさがアップする。それと、稲わらの量は多めにして、太くすると迫力が増してなおいい。みんなそれぞれ、思い思いのしめ飾りが完成した。
今年もあと僅かとなった。今週も来週も気心知れた仲間と食べて飲んで笑って、終わっていく。「そういう仲間がいて幸せね」といつもお世話になっている方からいわれ、そうだ、これは幸せなことなのだとふと気づいた。今年も、無事に過ごせたことに(あと10日ほどあるが)、心から感謝したいものだ。