八女のまつり あかりとちゃっぽんぽん。喜多屋や繁桝が生まれた八女福島で、9月22、23、24日の3日間開催
9月22、23、24日の3日間、八女福島の白壁通りにある福島八幡宮では、屋台(仮設舞台)が建てられ、その2階では賑やかなお囃子が鳴り響き、美しい着物を着た燈籠人形が華やかに舞い踊る。
今でこそ、この燈籠人形は、カラクリ人形として八女福島の燈籠人形保存会のメンバーの手によって上演されているのだが、もともとは、福島八幡宮に人形の燈籠を奉納していたといわれている。270年以上の歴史を持ち、国指定重要無形民俗文化財の指定を受けている「八女福島の燈籠人形」。今年の芸題は、「吉野山狐忠信初音之鼓(よしのやまきつねただのぶはつねのつづみ)」。延享4年竹田出雲らにより作られた「義経千本桜」4段目の原作に、常磐津「道行初音旅」を加味し、親を慕う狐忠信と静御前との艶麗な道行を描いた芸題になっている。9月21日(金)20:00からは、口あけ公演といって、実際に燈籠人形を操る様子を見ることができる。詳しくはこちら。
この「八女福島の燈籠人形」を守り続けようと開催されている祭りが、「あかりとちゃっぽんぽん」だ。あかりとちゃっぽんぽんでは、八女福島の白壁の町並み界隈にある町屋や商店が解放され、様々なイベントが行われる。町屋まつりでは、久留米絣、提灯、線香作り体験をはじめ、お茶会、展示会などが行われ、普段静かな白壁の町並みが、この3日間はワイワイガヤガヤ賑わいをみせる。当日、イベント内容と地図が描かれたチラシを各所で配布。
さらに、国内外の優れたショート映画が楽しめる「ショートショートフィルムフェスティバル&アジアIN福岡」も同時開催。八女福島の白壁の町並みに佇む町家など、堺屋、旧郡役所、川のじ、八女市横町町家交流館2階、旧寺崎邸、DE’CORの6会場で開催。上映スケジュールや作品はこちら。
そして夜には、竹提灯や燈籠でライトアップ。今まで目にした事のない幻想的な風景が生まれるはず。
この通り沿いには、ばんこも並ぶ。お酒やおつまみも販売されるので、ばんこに座って、ゆるやかな宵の時間を楽しみたいものだ。喜多屋や繁桝の日本酒や古久という希少な焼酎をたしなみながら眺める、あかりが灯る白壁の町並みは格別なものに違いない。