勝屋酒造蔵開き

宗像大社近く、赤間宿にある勝屋酒造で蔵開き。赤間地区コミュニティの赤間宿まつりも同時開催で大賑わい

2月24、25日に、福岡県宗像市赤間にある勝屋酒造で蔵開きが開催された。赤間宿は、江戸時代の筑前福岡藩内に27カ所あった宿場町のひとつで、南北約600メートルある。25日は、赤間地区コミュニティの赤間宿まつりが同時開催されていて、多くの出店がずらりと並び、雨にも関わらず通りは大賑わい。町あげてのお祭りであった。勝屋酒造の記事は、こちら

むなかた大島の「天然あかもく」。食物繊維をフコイダンを豊富に含む。爽やかな磯の香りと強い粘りが特徴。針ショウガを少し加え調味酢やポン酢で食べると美味。ご飯と一緒に食べても美味しい。

列ができているのは、勝屋酒造の蔵開き。試飲をする人は、名前や住所など連絡先を書いてから並ぶ。

中に入ると、酒粕や酒粕スイーツが。こちらは帰りに寄るとして、真っ先にお酒の試飲へ。

 

樽酒は、にごり酒としぼりたて。まずは、この2種類から。

仕込みタンクの前では、純米大吟醸しぼりたてと純米吟醸うすにごりの試飲が。

吟醸酒は、精米歩合60%以下。高精白米は水の吸収が早く、6分前後で0.5%以内の精度で管理しないと良い蒸米にはならないとのこと。仕込み温度は6.5度。徐々に品温を上げて最高10度、終盤は5度まで下げ、約30日で完成するそうだ。

「麓寿泉(ろくじゅせん)」は、明治時代から続く勝屋酒造の最上級のお酒。山田錦とオーソドックスな9号系酵母を使い、低温でじっくり仕込み、醪(もろみ)を1本ずつ酒袋入れ、自然の力で搾る。吟醸酒は、吟醸香がほのかに漂い上品な味わい。少しのおつまみと、お酒をメインにいただきたくなる。

おもしろい特別純米酒の生原酒があった。こちらの3本は、米農家の名がついたお酒。それぞれの米農家の米ごとに醸した純米酒。蔵開きの限定品だ。川上さんと伊規須さんは山田錦で、綱分さんは夢一献。アルコール度数は、18度程度。日本酒度が、川上さん+2、綱分さん+0.1、伊規須さん+3。酸度は、1.6程度、アミノ酸度は、川上さん、伊規須さん1.1で、綱分さん1.5とのこと。少しだけ試飲させていただいたのだが、見事に味が異なる。じっくりと飲み比べしてみたいので、3本セットを購入。

試飲をした後は、仕込み水をいただき、甘酒もいただいた。

酒樽にいけた生花やひな人形などもきれいに飾られていた。ひな人形は自由に入って見学できる。

入り口付近では、定番商品など様々な種類のお酒が販売されていた。

勝屋酒造を出て、通りを歩いていると、人だかりが見えた。昔ながらのこんにゃく屋だ。

ひじき入りの手作りこんにゃくの味噌田楽。プリプリの食感のこんにゃくと濃い目の味噌が合う。

せっかくなので、ひと固まり購入。最近、手作りこんにゃく屋はほとんど目にしなくなった。貴重な店だと思っていたら、店のお母さんが「今日で店じまい」とのこと。なんだかとても寂しい。けれど、本当に美味しいこんにゃくに出会えて、久々嬉しくなった。ありがとうございました。

広場では、太鼓の演奏なども行われていた。

出店は、お店をはじめ、地域、個人、教育大が近いことから大学生といろいろな人たちが関わっていた。途中、座って飲食ができる休憩スペースなどもあり、子どもから大人まで大賑わい。勝屋酒造の蔵開きに来たのだが、思わぬ地域のお祭りに参加でき、思いのほか楽しむことができた。

 

施設名
勝屋酒造
住所
福岡県宗像市赤間4丁目1-10
電話
0940-32-3010
URL
http://www.katsuyashuzo.com/
営業時間
9時~17時
定休日
不定休
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