菊美人酒造の蔵開き

詩人・北原白秋が愛した「菊美人酒造」の蔵開き  

福岡県にある柳川といったら、真っ先に詩人・北原白秋が頭に浮かぶ。北原白秋は、代々柳川藩御用達の海産物問屋を営む旧家で産声を上げた。北原白秋の姉の嫁ぎ先が、1735年(享保20年)に創業した「菊美人酒造」で、北原白秋は「菊美人」を飲みながら詩歌を詠んでいたという。「菊美人酒造」の記事は、こちら

「菊美人酒造」では、2月24、25日に蔵開きが行われた。今年で15年目だという。11時前に到着すると、蔵の向かいにある広場では、もうすでに多くの人たちがお酒に酔いしれていた。

ぐい呑むを100円で購入し、蔵の中へ。

並んでいる順番に、試飲をしていく。

まずは、北原白秋が愛した「菊美人」を。純米吟醸、特別純米、特別本醸造と。「菊美人酒造」の酒はどれも、いわゆるさらりとした飲みやすい酒ではなく、どっしりとした飲み応えのある酒だ。それぞれ、米の磨き具合が異なるので、飲み比べるとほのかに味わいが異なるのがわかる。吟醸は香りが華やか。「菊美人 特別純米」は、夢一献を60%まで磨いたもの。熊本酵母使用。日本酒度は+4。冷ややぬる燗がおすすめの飲み方。

そして、こちらは「特別純米 つやおとめ」。福岡みやま産米「つやおとめ」を60%磨いた。「つやおとめ」は、JAみなみ筑後と菊美人酒造の共同開発とのこと。明らかに、夢一献を使用した「菊美人」とか味わいが異なる。

右の「春の純米 菊美人 霞始メテ靆ク」は、一番さらりとして飲みやすく感じた。そして、左。ラベルの「菊美人」の文字がひっくり返っている。これは、「菊美人 裏純米 無濾過生原酒」。夢一献使用、精米歩合は60%。濾過せず、火入れせず、加水せず。「菊美人」の中でも、とりわけどっしりと重みのある、力強い酒だった。香りが華やかな吟醸酒もいいのだが、最近は旨みのあるふくよかな純米酒が好みになりつつある。

ちなみに、ラベルの「菊美人」の文字は、北原白秋が、ここ菊美人酒造の蔵で菊美人を飲みながら書いた直筆。

こちらは、蔵開き記念「純米大吟醸 しずくどり斗瓶囲い 生々」は、600本の限定品。

せっかくなので、有料試飲の「菊美人 大吟醸 しずくどり 斗瓶囲い」も試飲させていただいた。さすが、大吟醸。品があって香り高い。

「菊美人酒造」では全量槽しぼり。昔ながらの酒袋を使用し、蔵人が手積みする。手間が掛かる作業だ。

こちらは、仕込み蔵。

湯気が立ち上る釜場の前には、行列が。この行列は、「酒まんじゅう」待ち。釜で蒸し上げる酒まんじゅうは、むっちりと引きがある。

お饅頭は行列なので、断念。白秋展示室では、「北原白秋」が「菊美人酒造」で書いた書画を展示。見学できる。

それにしても「菊美人酒造」の酒は、どっしりと飲み応えがあった。。中でも特に力強さを感じた「裏美人」ではなく、「菊美人 裏純米」を購入。こちらも蔵開き限定品。蔵開きに来ている人は、気持ち年齢層が高い気がした。きっと昔から「菊美人」を愛飲している人に違いない。蔵全体が温かい空気に包まれていた。

「菊美人酒造」の「菊美人」は、恵比寿酒店でも購入できる。

 

施設名
菊美人酒造
住所
福岡県みやま市瀬高町上庄176−2
電話
0944-62-3001
URL
http://kikubijin.co.jp/