玉水酒造蔵開き

「神力」で知られる「玉水酒造」の蔵開き

福岡県みやま市高田町にある「玉水酒造」。年間1万5千本を仕込み、その大半が地元で飲まれている。創業は、1878(明治11)年だが、戦時中に休業し、1955(昭和30)年に復活を遂げた。3月11日(日)に蔵開きが行われ、早速行ってみた。「玉水酒造」の記事はこちらから

ぽかぽか陽気の中、梅に出迎えられ蔵に足を踏み入れると、餅まきの終盤戦。いいタイミングと思ったものの、周りの熱気に圧倒され、1つもいただくことができなかった。気分だけでも味わえ満足、満足。

蔵の入り口には、たくさん出店がある。定番の焼き鳥、イカ焼き、その場で焼くちくわなど。地元のお母さん方の手作り惣菜や野菜、お茶なども販売していた。

絶品なのが、セロリの甘酢漬け。セロリは、みやま市の特産品だ。セロリの粕漬けやキムチもあったのだが、セロリの甘酢漬けが絶品で、お酒との相性も抜群。ということで、1つ購入。帰りに生のセロリを買って帰り、大量に甘酢漬けを作ろうと「道の駅みやま」に寄ったのだが、今時期少量しか獲れないので、10時には売りきれたとのこと。あと2週間ほどしたら、たくさん出始めるとのことだった。「道の駅みやま」には、セロリのお茶やふりかけ、スープの素など、今まで見たことがないようなセロリ商品があった。

蔵の入り口では、まずにごり酒が試飲できる。にごり酒はあまり好きではないのだが、このにごり酒はすっきりとコクがあり飲みやすかった。

酒粕饅頭はどこも人気で、こちらも大行列ができていた。

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ちょっと甘めのリキュールも3種類いただいた。「山川みかん酒」は、まるで搾りたてのみかんジュースのようにみかんが濃くて飲みやすい。

酒粕や米麹も。塩麹用に米麹を購入。レシピ入り。つぶつぶ感が残る甘酒は人気で、1升瓶でも販売していたのだが、1升瓶はすでに売り切れていた。つぶつぶ感が心地よく素朴でやさしい味わいで、一升瓶買いするのに納得。これは美味しい。

ハリハリの粕漬けは、その場で樽から出して販売。

酒を搾る槽場。年季が入っている。

仕込み場で販売されているおでんを横目に外に出ると、かっぽ酒が。竹の風味がたまらない。早速1杯。

かっぽ酒の隣にある焼き鳥を購入(しかも安い)して、青空宴会のはじまりだ。

みなさん、敷物持参で飲んで食べる。

かっぽ酒と焼き鳥でいい気分になった後は、もう一度、お酒の試飲を。「神力」は、かつて西日本一帯で栽培されていた幻の酒米「神力」を復活し、醸した酒。いただいてみると、米の旨味が感じられる個性的な味わいで、ややピリリというか、何かアクセントを感じるようなお酒であった。「しぼりたて原酒」と比べてみると、全く異なる味わいだ。この「神力」目当てに訪れる人もたくさんいた。

「玉水しぼりたて原酒」は、旨味がありすっきりと飲みやすい。特ににごりが気に入った。このにごり酒とセロリの甘酢漬けだけで、十分楽しめる。

玉水酒造は、こじんまりとした蔵だが、多くの人であふれていた。青空の中のかっぽ酒とおでんに焼き鳥は最高で、どっしりと構えてお酒を楽しんでいる人たちの姿が印象的だった。昔の駅弁のように、惣菜を売りに来るおじさんの姿も微笑ましい。かっぽ酒は、竹ごと1本売りもしていて、けっこうな人たちがそれを楽しんでいた。

3月下旬から4月中旬にかけて桜咲きお花見がはじまるが、お花見のためとっておきの日本酒を買いに、蔵開きに訪れ、吟味してはいかがだろうか。