大吟醸と純米の違い

「大吟醸」「純米」「本醸造」の違いとは?違いを知って、日本酒を楽しもう

知っているようで知らない「大吟醸」「純米」「本醸造」の違い。違いを知り、意識して日本酒を飲んでいくと、味や香りの違いや自分の好みがわかっていくので、おもしろい。

まずは「清酒」。「清酒」は、アルコール度数22度未満の日本酒のこと

先日書いた記事に日本清酒発祥の地とあったが、そもそも「清酒」とは何であるのか。昔は清酒といったら、濁酒を絹で濾すなどした透明度が高いお酒のことであった。現在、清酒といったら、通常販売している日本酒のこと。酒税法によると、米、米こうじ及び水を原料として発酵させてこしたもの(アルコール度数が22度未満のもの)。あるいは、米、米こうじ、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させてこしたもの(アルコール度数が22度未満のもの)とある。よって、にごり酒なども清酒と呼ばれる。

ちなみに、合成清酒とは、アルコール、しょうちゅう又は清酒とぶどう糖その他政令で定める物品を原料とした酒類で、その香味、色沢その他の性状が清酒に類似するもの(アルコール分が16度未満でエキス分が5度以上等のもの)のこと。

「大吟醸」「純米酒」「本醸造」の違いは、主にアルコール添加の有無と、精米歩合

1992年(平成4年)まで、日本酒には特級・一級・二級という日本酒級別制度があったのだが、現在は、「特定名称酒」として区分される。

「特定名称酒」として区分された酒が、「大吟醸」「純米」「本醸造」など。精米歩合、麹米の使用割合、醸造アルコールの有無などによって呼び名が異なる。

精米歩合とは、日本酒の製造に使う米の芯の割合

例えば、精米歩合40%といったら、外側の60%を磨いて、内側の40%を使用している。

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基本的に磨けば磨くほど雑味がなくキレイな酒になるといわれているが、米本来の味わいや好みがあるので、精米歩合が少ないほどうまい酒とは一概に言えない。

「純米」は、原料が米と米麹でアルコール添加なし。「大吟醸」は、精米歩合50%以下でアルコール添加あり

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「純米」とつくのは、原料が米と米麹。

  • 純米大吟醸酒:精米歩合50%以下
  • 純米吟醸酒 :精米歩合60%以下
  • 純米酒   :精米歩合70%以下(制限なし)

 原料が米、米麹、醸造アルコールなのは、

  • 大吟醸酒:精米歩合50%以下
  • 吟醸酒 :精米歩合60%以下
  • 本醸造酒:精米歩合70%以下

普通酒は、特定名称酒に区分されない。米、米麹、醸造アルコールの他に、糖類、酸味料、アミノ酸塩などが含まれたり、アルコールの添加量、麹歩合が15%以下などの日本酒は、普通酒に分類される。

 

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