雨の伊勢路で願いし

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お伊勢さん。雨の中。ひたすら歩いた。

お伊勢さん。伊勢神宮である。正式名称は、神宮である。神社本庁の本宗である。名古屋出張のついでに行ってみた。ちなみに今から10年前、名古屋に住んでいた。そのときはいつかいつかと思っていた。そして、ようやくの伊勢路である。それ故に雨。当然である。せめての罪滅ぼしがてら、外宮から内宮までも歩いてみた。

ちなみに外宮は、「げくう」と読む。内宮は「ないくう」と読む。濁らない。濁る読み方は関東圏で変遷したらしい。そして外宮と内宮は約4km弱、離れている。これもご存じの方が多いだろうが少しばかり説明しておく。

皇大神宮が内宮で、天照坐皇大御神を祀っている。豊受大神宮が外宮で、豊受大御神を祀っている。ちみなに豊受大御神は、衣食住の守り神である。

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時代の変遷を感じさせない。佇む鳥居に社。

約5500ヘクタールもの神宮宮域林に囲まれている。見渡す限り、昔から変わらぬ風景である。おそらく。また五十鈴川が内宮脇を流れ、鳥はさえずり、樹々はすくすくと育っている。自然のままの姿ではない里山に近いのかもしれないが、日本人の故郷というノスタルジックな思いに耽る。そして、まさに佇むという表現にふさわしい建造物を目の当たりにする。

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五十鈴川。別名、みもすそ川。

倭姫命が御裳のすその汚れを濯いだという伝説から御裳濯川という別名もある。内宮の御手洗場が作られている。神聖な川、清浄な川として知られる五十鈴川の水で心身ともに清めてから参宮することが推奨されている。生憎の雨だったが、晴れの日は、川のせせらぎがさらに、この地の情感を増すものであるのは間違いないであろう。

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内宮の松。剪定の美しさ。

雨の影響もあり、緑が一層美しかった。目に入る景色全てが絵になる。美しきかな。

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伊勢神宮御料酒。白鷹。

伊勢の神々に朝晩の食事が供えられる。これを日別朝夕大御饌祭と呼ばれている。伊勢の大神の御饌(みけ)は、豊受大神宮の御饌殿で供されている。この白鷹はただ一つ、この神宮御料酒に選ばれ、神宮の神々に供えられているものである。

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雨の伊勢路。時間があればもっともっとまわりたかった。が、また通わなければならないと思えるところが、大事なことなのかもしれない。参拝・祈祷と、私利私欲な目論見はあったものの、そのスケールと景観に圧倒され、ただただ心が洗われた。感謝の心とおかげさまの心。忘れずに日々過ごしたいものである。