雄町米を呑む

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雄町米で造られた日本酒が好きだ。

何故雄町米が好きか?理由はわからない。勿論、雄町米それしか飲まないということもない。ただ好きだなって思う日本酒が雄町米であることが多い。だからといって、米の違いによる味の違いを狂いなく判断できるほどの繊細な味覚を持っているとも思えない。いかがだろうか?自分の味覚に絶対の自信を持っている人は極めて少なくないだろうか?なのに、好きだなって思う日本酒は、結構雄町米。不思議だ。

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何故雄町米が好きなのか?掘り下げてみた。

とある日のぼっけもん。店長の黒木雄一氏にその疑問を投げかけてみた。ちなみに彼が、筆者の雄町米好きだということを見抜いた人物である。数年前に彼からプレゼントされた赤磐雄町の日本酒は、旨かった。いずれ岡山にも、日本酒の旅を実現したい。雄町米、その産地90%以上は、岡山県産である。岡山市瀬戸、赤磐市あたりが有名である。昭和40年代一度滅びかけるものの、近年は作付面積も増加傾向である。

話を戻すとしよう。黒木氏の回答はこうだった。雄町米が好きっていうのは、紐解くと、雄町米を造る蔵元および杜氏は、昔ながらの職人気質の銘柄および方々が多い。つまりは雄町米が好きっていうよりは、昔ながらの日本酒を好んでいるのではないか?

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「日本酒を造る」つくりての想いを感じること。

時代の変遷とともに、日本人の味覚も変わりゆくのは、必然の流れである。またグローバルということばが日本語として使われはじめて久しい。また流通経路も発展し、配送手段も多種多様に。地域の名産品だった日本酒が、日本全国に、そして世界に広まっていく時代となった。生酒ですら、北は北海道から南は沖縄まで。この銘柄を全国津々浦々で口にすることも容易になった。消費者迎合主義で、今の時代に合う日本酒をつくり、データで品質管理をして、日本酒を販売している。正しいことだと思う。ただ、日本酒づくりは、手づくり。職人の勘が働く世界でもある。その杜氏が手がけて仕込む日本酒。この瓶の中にある液体はオートメーションでつくられているのではない。人の想いが入っているのだ。決して忘れてはならない。

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今宵は、雄町米の日本酒銘柄指定して呑む。

ぼっけもんの締めは、高菜巻である。米を炊いて、せせりを焼いて、高菜を巻く。機械でできるものかもしれない。が、これを巻いてつくる料理人がいるからこそ、味わって食べられる。日本酒も同様だ。つくりての想いを馳せながら、杯を傾ける。静かに今宵呑んでみる。

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