盃で呑む。マナー編。

 

最近、年配者との会食が増えている。

盃(さかずき)の持ち方について、学ぶ機会があったので此処で披露する。予め断っておくが、マナーであったり礼儀作法であったりというものは時代とともに変化してもいいと、筆者は考えている。一番大事なことは、お酒を楽しく呑めること。これこそが大事であって、そうならないのであれば、行き過ぎたマナーや礼儀作法で萎縮するのであれば、淘汰されていいのではないか?何故ならば、ただでさえ若者が飲まない。飲みの場に参加しない。飲み屋に行かない。そんな時代である。それでは全然酒の消費量が増える希望の光は見えないのだから。なので、大人が考えてマナー、礼儀作法の押し付けを自粛するのも正しい文化継承なのではないか?

お酒を注がれる側は杯(さかずき)・お猪口をどう持つべきか?

こたえは右手で持つことである。これは武士の時代からの礼儀作法で、右手で杯を持つことで、刀を抜くことができないので、信頼の意思表示と捉えることができるのである。逆を言えば左で杯を持つということは、信頼していないと捉えられるということである。忠実にこの文化を踏襲するのであれば、両手で持つときも右手は下に、左手を添えてということになりそうだ。

もう1つ。酒杯(さかずき)を差し出すときに。

これは翡翠之庄首藤オーナーに伺った話であるが、杯に関しての話であって、お猪口・ぐい呑では関係ない話である。ちなみにさかずきは、酒坏が正しい漢字である。平らな器で酒器であることが本来の語源である。元々は木製であったが、今は、陶器も金属のものもある。時代とともに変わるものである。

さて、その酒坏。器の底を持つのではなく、口のところを持ち、親指なり人差し指で注ぐ縦の深さを指すことができる。飲むのであれば、飲み口の上に。少量の場合は、指を深く入れる。そうすると注ぎ手は指の下で止めるそうだ。やり方、やる場所、やるタイミングによっては失礼な振る舞いにもなりそうだが、なるほど。と思ったのでご紹介がてら。