2017年 博多日本酒吟醸香も変わらぬご愛顧を。
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
2017年は酉年である。酒の部位にも使われる酉である。酉を紐解いてみる。
「説文解字」では「酉は就(成熟)の意味であり、旧暦8月に黍が成熟し、芳醇な酒を造ることができる」と記されている。酒つぼの形に象るとする。甲骨文を見ても、酒つぼの形に象っており、「酒」の本字と考えられる。ちなみに10月1日は日本酒業界では、乾杯の日としている。それも酉という字にまつわることで日にちが決まったようだ。2017年酉年が、より良き年になるように願う。
黍と酒造り、酉年である2017年のテーマに少し掘り下げる。話は中国に移る。
黄河文明時代の酒づくり
中国では北部と南部で作り方が違うようだ。北部は黄酒(ホアチュウ)。南部は白酒(パイチュウ)。黄河文明時代、北部は黍からつくられ、南部は高粱からつくられていたようである。そしてこの時代が人類最古の酒と言われている。此処から先は日本酒とかけ離れるため、また筆者も勉強不足であるため割愛するが、いずれはもっと詳しく掘り下げたいものだ。そしてうまい酒蔵には常に川がある。この議論、遡っても、やはり河がある。「酒と河」こちらも勉強していくべきところだ。
Bacchusは酒の神
ローマ神話にも神がいる。バックス(バッカス)である。ギリシア神話ではディオニューソスである。豊穣と葡萄酒と酩酊の神である。こちらはワインにつながるものであるが、「酒と神」というものは、どの国においても興味深いものである。こちらもいずれ掘り下げたい。
火と道具と言葉と酒。
人類は火と道具と言葉が進化させたものである。と遥か昔教わった気がする。合わせて酒も造った。そしてその酒も進化に貢献したものであるといえる。逆を言えばおそらく、その進化をとどめたものもまた、酒である。「酒と河」「酒と神」。酒にまつわる関係性を紐解く年にしたい。多くの皆様にとって、今年も良き年となるよう。また旨い酒を嗜むことができるよう願う。本年も一つ博多日本酒吟醸香をご贔屓に。変わらぬご愛顧を。