飲食店課題2016

茶碗蒸し,西中洲,山ぼうし,博多,吟醸香,日本酒

遠い遠い昔。一国一城の主を目指した。

その過去を持つ筆者である。その城は飲食店業界に根付いたものだった。まだ20歳頃に大きな野望を掲げていた、自分勝手に。水商売しか知らず、水商売育ちだったにも関わらず、それからネクタイを巻き、今となってはWEB業界に身を置くものとなった。不思議なものである。人生とは何があるかわからない。だからこそ人生は楽しい。ただ飲食店業界を経験して、お金を稼ぐこと。未来を予測すること。そして人気店となること。そのあたりは、実体験として学ばせてもらった。何事にも変えられない貴重な経験となり、現在、社会人としていつまでも変わらず根底に流れているものである。

生駒,奈良,ブルーベリー,かき氷

その飲食店業界。人が定着しないとのこと。

よくいくBARも。よくいく和食屋さんも。よくいくあの店も。どこもかしこも。人が辞めがちとのこと。残念無念。この博多日本酒吟醸香にて教育論的なことを書くことは差し控える。が、せっかくお客に愛される店で修行するのであれば、その愛される理由を肌で感じて、そこに楽しみを見出して欲しいものだ。飲食店に限らず、仕事や企業への定着率が問われる時代である。それはこれまでの教育論と現代の若者とギャップがありなどということもあるかもしれない。またわがままなお客に過剰なサービスを要求されることなど、考えることも多いのかもしれない。ただ自分が勤めあげるお店が愛されているということには誇りを持って欲しい。

オムライス,キッチン,さくらい

日本が誇る料理。そして、おもてなし。

何かの点数を競う必要性はない。誰かのレビューを気にする必要もない。ただその店が長く続いて欲しい。そう願うだけだ。一人のお店のファンとして。今後もっと飲食店業界は就職先として不人気になるかもしれない。修行のような丁稚奉公。仕込みから始まる長時間労働。営業時間後の後片付けなどなど。不人気な職種なのかもしれない。だけどその先にある「一国一城の主」としての自分の店。そこに憧れて、日々精進される方々が現れ続けることを切に願う。厳しい現実の先に思い描く自身の未来を夢見て。そんな人達を応援していくこともこの博多日本酒吟醸香の宿命なのかもしれない。美味しい料理に美味しいお酒。そして美しい所作に美しいサービス。日本人の洗練されたきめ細やかな食事処。立ち飲み屋。そういった我が店に憧れる若者たちが途絶えることのないよう願い続ける。

おん,カレー月見焼き,おにぎり

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