鮨屋二代目の意地

鮨屋二代目の意地

鹿児島の繁華街天文館。その地で飲む者一度は聞いたことのあるビル名。

その1階に「わかさ」はある。

通いはじめてまだ2年。

筆者が能書きを言うのは気が引けるが、ここはちょっとした思い入れもあり、また本題にて話をしたいと思い、引き続き筆を進めることとする。
わかさに入ると屋久島の焼酎「三岳」が並ぶ。そうここは、もともと屋久島にてお店を構えていた。
そしてその当時は父親である初代の時代。

この店に訪れる多くのお客様は、初代つまり父親のファンだ。結果、現大将息子の腕には、結構な物言いとなる。大将はひたすら耐える。そしてかわす。

いったい、いつになったら褒められるのだろう?もしかしたら、その日は永遠に来ないのではないか?そんな気がしてならない。ただ、その光景も見慣れると、肴になる。

筆者は初代を知らない。二代目のファンだ。十分美味しい。

そうなると、その年配の贔屓さん方の発言に感情的な思いを持つことも少なくなかった。でもそれは、皆、在りし日の姿に思いを馳せているだけなんだ。そこをあえて他人が新参者がどうのこうのいうことでもない。粋じゃない。最近知った。
酒を呑む。気が大きくなる。当時を省みる。初代の姿をダブらせる。認めてもらう、その日まで。腕を磨く。そして新たな贔屓が現れる。そうやって店は大きくなり、そしてその思い出を語り始めたら、また新参者が現れる。それがお店を継ぐ者の定めなのかもしれない。今夜も冷酒がすすむ。
そして前回より少し大将が近くに見える。

鮨屋二代目の意地

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わかさ大将