待ちに待った、平成30年福岡の蔵開き
2月、3月にかけ、酒好きにとってたまらないのが、蔵開きだ。蔵に入れる機会はめったにないので、この機会にぜひ気になる蔵に足を運び、気になる銘柄を試飲したいもの。また、通常は販売していない、蔵開きにしか味わえない限定酒などもあるので、お見逃しなく。
博多日本酒吟醸香では、みなさんに蔵開きの様子をお届けするべく、全蔵開きに足を運ぶ予定だ。残念ながら行くことができない人は、ぜひ蔵の雰囲気を感じて欲しい。各蔵の精魂込めた1杯をいただきたいもの。
いそのさわ 2月11日(日)10:00~15:00
JR久大線浮羽駅から歩いて3分ほどのところにある蔵。「いそのさわ」のある浮羽市はフルーツの里として知られ、水に恵まれた土地。1893(明治26)年創業。酒の即売、うきはの特産品販売などもあり。
住所:福岡県うきは市浮羽町西隈上1-2/電話:0943-77-3103/URL:http://www.isonosawa.jp/
伊豆本店 2月16日(金)~18日(日)9:00~16:00
JR赤間駅から無料シャトルバスを運行予定。JR教育大前駅からはタクシーで5分ほど。酒米「亀の尾」で造る純米酒は、飲んだ瞬間すぐに違いがわかるほど、独特の香りと味わい。使用する酵母は、ちょっと香りもありながら酸味が少ない金沢14号。搾りは、やぶたではなく、全量ふねなので、搾るのに3日ほどかかる。目指すのは、米の味わいがしっかり残る酒造り。記事はこちら
住所:宗像市武丸1060/電話:0940-32-3001/URL:http://www.kamenoo.com/
第24回城島酒蔵びらき 2月17日(土)、18日(日)9:30~16:00
西鉄三潴駅、JR新木駅からシャトルバスが運行(9時から17時)。
筑紫の誉酒造、花の露、旭菊酒造、比翼鶴酒造(随時・要予約で蔵見学可)、瑞穂錦酒造、池亀酒造、萬年亀酒造、杜の蔵の8蔵で開催。各蔵(比翼鶴は除く)と、メイン会場の町民の森で行われる。城島町民の森で行われる「城島の酒飲みくらべ」は37種の各蔵の自慢の酒が勢ぞろい。チケット・12枚綴りで・お猪口付きで600円。筑後の酒造り唄なども披露される。
詳細は、久留米市南部商工会
博多百年蔵・石蔵酒造 2月17日(土)、18日(日)11:00~16:00
地下鉄千代県庁口から徒歩8分、博多駅から車で5分。博多に唯一残る造り酒屋。受付で300円(飲み比べできるチケット5枚とおちょこ付)。お酒を飲まない人は不要。甘酒の振る舞いや、酒まんじゅう、煮込み料理などフードコーナーあり。しぼりたての新酒をはじめとした多数のお酒を販売する。記事はこちら。
住所:福岡市博多区堅粕1-30-1/電話:092-633-5100/URL:https://www.ishikura-shuzou.co.jp/
勝屋酒造2月24日(土)、25日(日)10:00~16:00
JR教育大前駅から徒歩7分。江戸時代の筑前福岡藩内に27カ所あった宿場町のひとつである赤間宿にある酒蔵。宗像大社のご神酒を造り続けていて、宗像大社の大島・中津宮のご神水を加えた「沖ノ島」などがある。蔵開きでは、搾りたて新酒試飲、蔵開き限定酒をはじめ、酒まんじゅうや奈良漬の販売を行う。記事はこちら
住所:宗像市赤間4-1-10/電話::0940-32-3010/URL:http://www.katsuyashuzo.com/
菊美人酒造 2月24日(土)、25日(日)10:00~16:00
JR鹿児島本線瀬高駅からシャトルバス運行。西鉄大牟田線柳川駅から車で15分。詩人である北原白秋の姉の嫁ぎ先。蔵には白秋直筆の書画が数多く残されていて、蔵開き時に一般公開される。100円でぐい飲み購入。搾りたて新酒の試飲・販売。新粕は、先着200人にプレゼント。
住所:みやま市瀬高町上庄183/電話:0944-62-3001/URL:http://kikubijin.co.jp/
白糸酒造 2月24日(土)、25日(日)11:00~16:00
JR筑肥線 筑前前原駅南口からシャトルバス運行。糸島半島にある、全量昔ながらのハネ木搾りを貫く蔵。最近では、田中六五の人気が高い。各種試飲(限定酒のみ有料)、糸島の物産販売もある。記事はこちら
住所:糸島市本1986/電話:092-322-2901/URL:http://www.shiraito.com/
喜多屋 3月3日(土)、4日(日)10:00~16:00
JR鹿児島本線羽犬塚駅下車、堀川バスで八女・黒木方面行き、矢原町バス停下車。2013年、ロンドンで開催された世界最大規模の酒の競技会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」日本酒部門で、「大吟醸 極醸 喜多屋」が世界一となる「チャンピオン・サケ」に輝いた喜多屋。気候が変わろうが関係なく、狙ったとおりの酒を造れる環境と技術力を誇る。新酒や樽酒の試飲(200円のぐい呑み購入で好きなだけ)、酒蔵見学、粕汁の振る舞いなどあり。取材記事は、こちら。
住所:八女市本町374/電話::0943-23-2154/URL:http://www.kitaya.co.jp
林酒造場 3月4日(日)10:00~15:00
JR日豊本線行橋駅から平成筑豊鉄道「崎山駅」下車徒歩7分。崎山駅からシャトルバスあり。林酒造場は、英彦山を源とする今川の中流で山紫水明のほとりに位置し、英彦山の伏流水で酒造りに勤しむ。天保8年(西暦1837年)創業。代表銘柄は、九州菊(くすぎく)。新酒の汲みたて原酒、生酒、にごり酒などの試飲あり(チケット5枚で500円、2枚で200円)。
住所:京都郡みやこ町犀川崎山992-2/電話:0930-42-0015/URL:http://www.kusugiku.jp/kusugiku.html
千年乃松酒造 3月10日(土)、11日(日)10:00~16:00
西鉄甘木線北野駅下車、徒歩5分。1855年創業。久留米にある北野天満宮から近く、コスモス街道沿いにある。福岡県産の夢一献を使用し、福岡県工業技術センターが開発したふくおか夢酵母を使用した「発泡純米酒D-ONE」は、リンゴ酸の酵母が強い酒で爽やか。女性に人気。蔵のみで販売する限定品が多い。試飲販売。甘酒や奈良漬もあり。おでんなどの食べ物もあり。取材記事はこちら。
住所:久留米市北野町今山370-1/電話:0942-78-3003/URL:http://www.chitosenomatu.jp/
玉水酒造 3月11日(日)10:00~16:00
JR瀬高駅から車で10分。1878年(明治11年)創業。戦時中にいったん休業したが、1955年(昭和30年)に酒造りを再開。基本的に地元でしか販売していない。酒米「神力」で醸した酒「神力」は、米のうまみがしっかりと味わえ、密かな人気を誇る。しぼりたて新酒の試飲・販売。甘酒、漬物、酒まんじゅう、焼鳥などもあり。取材記事は、こちら。
住所:みやま市高田町舞鶴214-1/電話:0944-67-2001
綾杉酒造場 3月17日(土)10:00~16:00
西鉄大牟田線大橋駅から徒歩15分。JR鹿児島本線・竹下駅からは徒歩10分。綾杉酒造場は、寛政五年(1793年)福岡市天神で創業。筑後川水系の地下水と福岡産の酒米「夢一献」を使った酒造りに励む。新酒、純米原酒、四段、古酒、樽酒など試飲あり。桶酒(熱燗)は有料。奈良漬、玉こんにゃく、揚げ蒲鉾、干物、酒まんじゅうなどあり。酒器、酒袋グッズなどの販売もある。
住所:福岡市南区塩原1-12-37/電話:092-541-3908/URL:http://www.ayasugi.co.jp/
大賀酒造3月17日(土)10:00~16:00
西鉄二日市駅、JR二日市駅から徒歩5分。延宝元年(1673年)創業。福岡県で一番古い酒蔵と言われている。万葉集にも歌われた歴史ある二日市温泉のすぐ近く。銘柄「玉出泉」で知られている。特製ぐい呑み100円を購入して試飲。新酒の試飲、餅つき(11時と14時予定)、酒まんじゅうや筑紫野市の物産販売など。取材記事はこちら。
住所:筑紫野市二日市中央4-9-1/電話:092-922-2633/URL::http://www.ogashuzo.com/
溝上酒造 3月17日(土)、18日(日) 9:30~16:00
JR八幡駅またはイオン八幡東店から西鉄バス56番で「上重田」行きバス「勝山」下車、徒歩3分。1844年創業。北九州市にある皿倉山の麓にあるため、皿倉山の湧き水と地元で収穫される米とで酒を醸す。代表銘柄は「天心」。新酒の試飲、新酒・奈良漬け・酒粕の販売。甘酒や粕汁の振る舞いもある。八幡や近郊の屋台もあり。
住所:北九州市八幡東区景勝町1-10/電話:093-652-0289/URL:http://www.sake-tenshin.co.jp/index.shtml
無法松酒造 3月24日(土)10:00~15:00
九州自動車道小倉南インターから車で5分。JR日田彦山線石原町駅下車、徒歩5分。明治10年(1877年)、平尾台の麓、紫川の支流・東谷川の上流にあたり、豊かな自然環境の中にある酒蔵。代表銘柄は「無法松」。新酒の試飲販売をはじめ、やきとり、ゆずのおつまみの販売が行われる。
住所:北九州市小倉南区大字新道寺310/電話:093-451-0002/URL:http://muhomatsu.ntf.ne.jp/
若竹屋酒造場 3月24日(土)、25日(日)10:00~16:00
JR九州久大線田主丸駅から歩いて10分。元禄12(1699)年創業。豊臣秀吉が愛飲していた酒を再現した「博多練酒」や純米古酒「若竹屋伝兵衛 馥郁元禄之酒」など多彩な酒がある。田主丸町内の4つの日本酒・醤油・焼酎・ワイン蔵が同時蔵開き。杜氏の隠し酒をはじめ、20種以上の酒が利き酒できる。取材記事はこちら。
住所:久留米市田主丸町田主丸706/電話:0943-72-2175/URL:http://wakatakeya.sakura.ne.jp/wakatakeya_com/
旭菊酒造 3月25日(日)10:00~16:00
西鉄天神大牟田線犬塚駅から徒歩20分。タクシーで5分。広川インターから車で約20分。明治33(1900)年創業。代表銘柄は「旭菊」。先日の「第24回城島酒蔵開き」に続き、蔵開きを開催。同日には、「萬年亀酒造」の蔵開きも開催される。しぼりたて生酒の試飲・販売。お燗で飲み比べ角打ち(有料)など。取材記事はこちら。
住所:久留米市三潴町壱町原403/電話:0942-64-2003/URL:http://www.asahikiku.jp/
萬年亀酒造 3月25日(日)10:00~16:30
西鉄大牟田線大善寺駅下車、城島・大川行きバス「原田(はるだ)入口」下車。明治25(1892)年創業。平成18年からは「玄米日本酒 琥珀のつぶやき」を販売している。「第24回城島酒蔵開き」では、筑後酒造り唄保存会による酒造り唄や全国各地の民謡が披露された。
住所:久留米市三潴町草場68-4/電話0942-64-2025/URL:http://www.mannengame.info/
山の壽酒造 3月24日(土)、25日(日)
西鉄甘木線大城駅から徒歩2分。文政元(1818)年創業。現在の当主である8代目は造りを勉強中の女性蔵元で、独創的な酒造りを目指している。山の壽酒造創業200周年記念蔵開きを開催。限定酒の販売や料理の出展などもある。記事はこちら。
住所:久留米市北野町乙丸1・2合併番地/電話:0942-78-4673/URL:http://yamanokotobuki.com
森山酒造 4月7日(土)、8日(日)11:00~16:00
福岡県小郡市にある唯一の酒蔵で、代表銘柄は「月の桂」。酒の仕込み水で造る無添加のアイス「もりやまのアイスキャンデー」も手掛ける。西鉄大牟田線「大保駅」より徒歩5分。しぼりたて生原酒、三年古酒、吟醸酒、純米酒などの試飲・販売。その他、酒袋を使った布製品、手造り酒まんじゅう、地元農家の朝摘み野菜などもある
住所:福岡県小郡市大保1067-1/電話:0942-75-2302
瑞穂菊酒造 4月8日(日)13:00~15:30
明治元年(1868年)創業。嘉穂劇場からは30分ほど。かつて長崎街道沿いの商人の町としても栄えた飯塚市天道にある蔵。JR副北ゆたか線・天道駅から徒歩3分。代表銘柄は、「瑞穂菊」「一鳥万宝」「五穀豊穣」など。アイガモ農法の無農薬栽培米を使用した「一鳥万宝」の新酒が味わえる。地元で活躍しているミュージシャンの演奏などもある。
住所:福岡県飯塚市天道375/電話:0948-22-1050/URL:http://mizuhogiku.com/
白糸酒造 4月14日(土)、15日(日)11:00~16:00
JR筑肥線 筑前前原駅南口からシャトルバス運行。糸島半島にある、全量昔ながらのハネ木搾りを貫く蔵。最近では、田中六五の人気が高い。各種試飲(限定酒のみ有料)、糸島の物産販売もある。記事はこちら
住所:糸島市本1986/電話:092-322-2901/URL:http://www.shiraito.com/
後藤酒造場 4月14日(土)~5月5日(土)9:00~17:00(黒木大藤祭期間中)
1677年創業。JR羽犬塚駅から堀川バス(黒木行き)55分、八女インターから車で25分。代表銘柄「金襴藤娘」は、純米大吟醸酒、純米酒、本醸造などさまざまなタイプがある。昔ながらの手づくりを貫く。原料の酒米も手洗い、麹も「手麹」。そして、てこの原理を応用した「はね木」で酒をしぼる。機械のように圧力は強くないので、雑味の少ない酒ができる。記事はこちら。
住所:福岡県八女市黒木町黒木26番地/電話:0943ー42-0011
蔵開きではないが、
「第4回 筑後七国 酒 文化博」 4月7日(土)九州芸文館で開催。9つの酒蔵が大集結
筑後七国とは、福岡県南部筑後地方のうち、九州新幹線筑後船小屋駅を中心地点として繋がる5市2町(大川市・柳川市・大木町・筑後市・みやま市・広川町・八女市)を称する新しい呼び名のこと。
この地域にある9つの酒蔵(日本酒8蔵、焼酎1蔵)、後藤酒造場・旭松酒造・高橋商店・喜多屋・西吉田酒造・若波酒造・菊美人酒造・玉水酒造・目野酒造が一同に集まりお酒を楽しめるイベント「第4回 筑後七国 酒 文化博」が、4月7日(土) 12:00〜18:00、九州芸文館(九州新幹線・JR在来線 筑後船小屋駅ヨコ)で開催される。九州芸文館が主催で、後援は、筑後七国活性化協議会、(一社)筑後七国商工連合、協力は 筑後七国酒文化研究会だ。
9つの参加酒蔵はこちら。
- 後藤酒造場(八女市):福岡県内2番目に古い老舗酒蔵。記事はこちら。
- 旭松酒造(八女市):柔らかい地下水で少量を丁寧に仕込む酒蔵。記事はこちら。
- 高橋商店:「繁桝」で知られ、辛口にこだわる酒蔵。記事はこちら。
- 喜多屋(八女市):「大吟醸 極醸 喜多屋」が「チャンピオン・サケ」に輝いた酒蔵。記事はこちら。
- 西吉田酒造(筑後市):黒麹仕込みの麦焼酎「つくし」が人気の酒蔵。
- 若波酒造:大正11(1922)年、筑後川のように若い波を起こせと、名付けられた酒蔵。
- 菊美人酒造(柳川市):北原白秋が愛飲していたどっしりと飲み応えある酒を造る。記事はこちら。
- 玉水酒造(みやま市):知る人ぞ知る純米大吟醸「神力」で知られる酒蔵。記事はこちら。
- 目野酒造(柳川市):熊本地震でダメージを受けるも復活を遂げた酒蔵。記事はこちら。
1蔵元3~5銘柄を用意。2200円分のチケットを2000円で販売中。「おためし1杯券」もつくお得なチケット
各蔵元が参加しているので、お酒と酒にまつわる話を楽しみたいもの。お酒とともに地元の美味しいつまみも用意。1蔵元3~5銘柄用意。1杯100円~300円で提供する。「第4回 筑後七国 酒 文化博」チケットは、ただいま販売中。購入はこちらから。2,200円分のチケットが2,000円に。「おためし1杯券」もつくお得なチケット。購入はこちらから。